僕。

　一年一組　　匿名希望

みんな僕のことを静かで真面目な人間と思っていますがそれは多分違っています。何故なら僕には表と裏が凄くはっきりしているからです。あの日から僕は変わってしまったのです。あの子と出会ったのはちょうど一年位前でした。僕はあの子のことを好きになりました。しかし人生とはそう上手く行かないものです。あの子は僕の想いとは裏腹に僕のことを嫌っていました。僕は泣きました。声が嗄れるくらい泣きました。少しだけ、自嘲的に笑って。誰にも見られないように。しかし泣いているところも見つかってしまうのです。僕は慌てました。その時の自分の姿に。そう、僕は笑いながら泣いていたのです。当然他の目は僕のことを「狂っている」とあからさまに思っていました。その日からです。僕が真実を隠そうと思い始めたのは。虚ろな目で、誰にも悟られないように、気持ちを隠しました。隠しきれない想いは、また隠れて泣いて消化しました。「狂っている」と言われないように。僕はストレスが溜まりました。この上ないくらいに溜まりました。そして僕は『裏の僕』を作り出しました。『裏の僕』は僕の思いとは裏腹に、お構いなしに僕のやりたくても出来ないことを為し遂げました。そう「自嘲的に笑って泣く」と言うことを。僕はまた泣きました。僕は一人なのに！と。見栄っ張り。なのかもしれません。でもこれも僕には必要なのです。何をするにも全てを誤魔化さないといけないのです。僕はこれからどうすればいいのでしょうか？表裏のある人間なんて最低だと思うのですが。認められたい。そんな思いがこの僕を作っていってしまうのです。僕は、何をすれば生き残れるのでしょうか？教えてください。