春。

2005年4月30日 暗い詩
手を伸ばして
泣きながら
走り抜けた季節

どんなものにも
届かないって
わかってたのに

それでも
手を伸ばしてた

明日になれば
許してくれるかしら
明日になれば
何かに手が届くかしら

そんな
いらない望みを
胸に
抱きしめながら
毎日毎日
眠りに就いていた

泣きながら
走り抜けた季節
いつだったかしら

蝉は鳴いていた?
切なげな朱色だった?
しんしんと雪は降り積もっていた?

花は―

散りゆく花は綺麗だった?

ねぇ
何かに届いたの?
その手は何かに届いたの?

いつだったかしら
別れを告げた季節は

いつだったかしら
全てを失った季節は

貴方を愛して
何かが変わってしまったのかしら

何が狂ってしまったのかしら

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