与えられたイスから
立つことができなかった
窓際のあの席から見える
やたらと広い中庭が
大嫌いだった

くらやみのすみっこで
うずくまっていた
だれかの手を待っていたんだ
だれかの 手を 手を 手を

ひとりだけ
「仲間に入れて!」
そのひとことが言えずに
立ちすくんでいた
あたしを思いだす

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